2009年9月27日日曜日
映画 「レッドクリフ PartⅡ」
レッドクリフの後編。前半は人物の味付けなど新鮮味のあるがあり、それなりには面白くも感じましたが、後編はただ長いだけといった印象。良い部分を探すとやはり映像かな。映像は迫力満点で見ごたえはかなりあります。映像にだけ期待して観ればなかなか面白いと感じるかも。ただ、歴史好きな人が見ると、なにやら薄っぺらいストーリーで観るのが嫌になりそう。特に曹操の人物像が過小評価されすぎていて、とても天下の2/3を治めているとは思えない。もう少し重厚感を持たせて欲しかった(ほんとにただの引き立て役)。
この作品と比べると「
始皇帝暗殺
」とか「
ラストエンペラー
」とかはまともな歴史映画だなと思います。
☆☆
2009年9月6日日曜日
「バガボンド」(31) 井上雄彦 /吉川英治 著
「
バガボンド(31)
」 井上雄彦 /吉川英治 著
佳境に入ってきたバガボンド。武蔵が自分自身と向き合うことによりさらに一段高い精神的な高みに上がれるかが注目されます。宮本武蔵といえば一般的には巌流島のイメージしかないですが、晩年の人生など興味深い余生を送っており、そこに至った心境というものは他人には計り知れないものだと思います。
2009年8月7日金曜日
「下天は夢か」 津本陽 著
「
下天は夢か
」津本陽 著
言わずと知れた織田信長の生涯を描いた作品。桶狭間や長篠の合戦のイメージからは戦略面ばかりがクローズアップされがちですが、戦国時代にはびこった豪族・寺などの強固な農民支配を破壊し、絶対君主制を確立していくなどの政治的な面も詳細に描写されている。天下を半ば統一したという地理的な功績よりも、これら支配体制の改革の功績は大きく、政治体制の点では秀吉・家康はある意味引かれたレールを進んだだけとも読め、今までの戦国時代の印象が大きく変わりました。ただ、歴史的な事実の列挙が多いところが難点です。
☆☆☆
☆
2009年6月25日木曜日
「最後の将軍」 司馬遼太郎 著
「
最後の将軍
」 司馬遼太郎 著
幕末の混沌とした時代を最小限の混乱で収束させた功績という意味では、幕末最大の英雄といっても過言ではないと思う。ただ、それが最後の将軍の非凡な能力故かと問われると回答に困るし、印象としても英雄ではない。果たした実績からなぜ英雄といった印象がもてないのだろう?確かに多彩な能力を持ち、智謀・政治力を兼ね備えた人物ではあるのだが、その能力が人を魅了する形で使われず、自己完結しすぎている意味で観客のいない舞台で名演技を演じているといった具合なのか??ただ、幕末にこのような人物が将軍になったことで列強からの侵略を回避できたことは紛れもなく、日本人としてはこの天の采配に感謝するしかない。
☆☆☆
☆
2009年6月3日水曜日
NHK大河ドラマ 「天地人」(中盤)
NHK大河ドラマ「天地人」も中盤に差し掛かってきました。
役者もでそろい
真田幸村
も登場してきました。やはり今年の見所は、武略・知略よりも直江謙次がいかに相手の心を捉えるかということが見所であり、これらの人物がどのようなやりとりを見せ、そして上杉がいかにして乱世を乗り切ったかが注目です。
今年の大河ドラマは年末に特別ドラマの「
坂の上の雲
」をする関係上早く終わるようなので以外にここからが正念場かもしれません。
☆☆☆☆
2009年5月15日金曜日
肥後 熊本城
熊本城(熊本県熊本市)
加藤清正
が築いた天下の名城
熊本城
。その名にふさわしく規模や城の美しさ共に非常に見ごたえがありました。特に石垣の曲線が美しく、それが幾重にも重なっているところが非常に良かったです。この城を攻める前に、見ただけで戦意が喪失してしまうような、そんな城でした。残存状況も良く天守閣などは
西南戦争
の際に焼失したようですが櫓などは一部当時のものが残っています。また、焼失前の写真も結構展示してあるので、その壮大さが実感として感じられました。
2009年5月12日火曜日
「花の歳月」 宮城谷昌光 著
「
花の歳月
」
宮城谷昌光
著
前漢の時代、漢貧しい名家である竇家の娘である猗房が主人公。猗房は村の長老に推挙されて高祖劉邦の皇后である
呂后
が君臨する後宮に入ることになり、そこから波乱を経て最終的に景帝の皇后に収まるのだが、それまでのテンポの良いながれと複線である弟広国の流れなんかも素直に読めました。
呂后
や後宮となるとドロドロした話になりそうであるが、猗房が持つ明るさや強さが前面にでることで全体にすがすがしく素直に感動できる物語になっていると思います。
☆☆☆
☆
2009年5月8日金曜日
「侠骨記」 宮城谷昌光 著
「
侠骨記
」
宮城谷昌光
著
「
侠骨記
」「布衣の人」「甘棠の人」「買われた宰相」の4話収録の短編集。
特に面白いと感じたものは「
侠骨記
」と「買われた宰相」。それぞれの主人公である曹カイ、百里渓の激動の生き様は短編ながらも読み応えのあるものでした。それぞれ春秋時代や殷周時代など時代背景は変わりますが、その時代の持っている独特の雰囲気と人物像がそれぞれ鮮明に描かれており、時代が作る千差万別の生き様が楽しめました。
☆☆☆
2009年4月28日火曜日
映画 「墨攻」
「
墨攻
」
酒見賢一の小説「墨攻」を映画化したものです。かなり遅ればせながらみ鑑賞しました。
出来としては、映像に関してはレンガでなく土壁の城を再現しているところや衣装などが春秋戦国時代の雰囲気を再現できているのではと感じました。ストーリーは小説とは異なりますがまずまずだと思います。しかし、小説の奥行きの深さは表現できておらず2時間という映画の縛りではこの点は難しいと思いました。肝心の墨攻というタイトルに秘められた原作者の意図は表現できていたとは思いますし、その点では良くまとめているともいえます。。
☆☆☆
2009年4月15日水曜日
NHK大河ドラマ 「天地人」(前半)
NHKの大河ドラマ「
天地人
」
15話まで見ましたが話のテンポ自体は意外によくなかなか面白いですね。相変わらず豪華なキャスティングで皆さん演技も非常にうまくその点でも楽しめます。
ただ、長澤まさみは演技も下手なのになぜ選ばれるのかがわかりません。しかも、前回も今回も役どころがどうでもいいような役ばかり・・・。この点はなぞ
私は、あまり上杉謙信が死んだあとの越後の情勢とかはほとんどしらないので(織田信長と対峙していたことぐらい)この先上杉家をどのようにして戦国を乗り切ったのかを楽しみに見ていきたいと思います。
☆☆☆
☆
2009年4月11日土曜日
美濃 岩村城
岩村城
(岐阜県恵那市)
日本3大山城のひとつ。海抜721mの場所に作られており本当に険しい山の中にあります。
しかし、車でかなり城の近くまでいけるのでその点では楽に楽しめると思います。
石垣などの保存状態がよく、当時の城の構造が良くわかります。
大手門や出城など山城にしては懲りすぎているぐらいで、時間をかけて改良されていったことが実感できます。
☆☆☆☆
2009年4月6日月曜日
但馬 竹田城
竹田城
(兵庫県朝来市)
滋賀県の
安土城
や
観音寺城
などの山城も行きましたが竹田城が一番よかったです。とくにその風景がいいです。
普通、山城は木々が生い茂っているため高台にあっても視野がさえぎられるのですが、ここはそういうことがなく360°見渡せるのでまさしく天空の城といった感じです。
戦国末期に改築されたため、非常に近代的な山城。
こんな高いところにこれほど本格的な石垣の城を築く必要があったのかと思えるほどに立派です。
また、保存状態もよく見ごたえ十分です。
☆☆☆☆☆
映画 「レッドクリフ」
「
レッドクリフ
」を見ました。三国志のストーリを知らない人にもわかりやすく作られています。
ただ、詳しく知っている人にとっては少々薄っぺらいストーリーに感じるかもしれません。映像に関しては、なかなか面白く先頭シーンの八卦の陣とかはなかなか見ごたえがありました。
映像の迫力や小説とは違った現実感が味わえるので一度見ても損はないと思います。
☆☆
☆
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