2012年12月24日月曜日

「へうげもの」(1)~(9) 山田芳裕 著

へうげもの」 山田芳裕 著

 信長、秀吉、家康に仕えた戦国武将?古田織部の話、茶の湯や茶器などの美に惹かれつつ戦国の世を生き抜いていく。そして、巨人千利休に師事し、そこからわび数寄に目覚め「わび」さらには自信の数寄の境地を切り開いていく。前半は千利休の自害という節目である意味完結していると思います。
 ストーリーとしては、戦国時代の常識を逸脱するとっぴな解釈でとんでもない展開が常識なれした身にはとても面白かったです。ありえないと思いつつも妙に説得力のある性格付け、画力でへうげものワールドに引き込まれてしまいます。また、茶の湯、茶器、わび数寄などいままでよく分からなかった価値観を自然と理解することができ、戦国時代を文化面という視点からも楽しめるようになりました。

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