2013年2月23日土曜日

「楚漢名臣列伝」 宮城谷昌光 著

楚漢名臣列伝」 宮城谷昌光 著

 秦末からの楚漢戦争に活躍した人物を取り上げた短編集です。それぞれバラバラに人物を紹介しているようで、1冊を前から順番に読んでいくと秦の滅亡から漢が興り基礎を固めるまでの大枠が理解できるよう書かれています。ただ、項羽と劉邦に関する知識もなく読むのは少し難しいかもしれません。
 特に楚漢の両陣営に属していない人物というのはあまり取り上げられないばかりか、歴史の事実は勝者側からの視点で書かれた書物が圧倒的に多く、敗者視点の事跡は歪められたり小さく描かれ埋没していしまいます。ただ、陳余や田横の人物伝を読むと、事跡の断片から時代の流れに逆行しているとは分かっていても己の信じたものを貫いた人物を掘り出し、ここまでイメージを覆した筆者の視点に驚かされました。美化しすぎている部分もあるでしょうが、歴史的な人物の真の評価は難しいもので、新たな視点が増えるという意味で新鮮です。

 

2013年1月26日土曜日

備中 岡山城

小高い丘に作られた平山城。黒く隣国の姫路城とは対照的です。 旭川の対岸にある後楽園からの眺めは最高です。ただ、天守閣は鉄筋コンクリートで再建されたものでちょっと興ざめです。石垣などは昔からのものが残っているのでそれなりに見所はありますが、天守閣は遠くから眺めるのがいいですね。天守閣には登ってないですが、眺めはよさそうです。

☆☆

2013年1月25日金曜日

岡山 後楽園

入り口からすぐの景色は、後ろに岡山城がそびえ雄大さに圧倒されます。そのまま庭園内を歩いていくと小川、池、丘などさまざまな変化に富んだ景色で目を楽しませてくれます。 さらに奥に入っていくと田んぼ、山間、竹林など第一印象の雄大さとは打って変わって日本的な繊細さが凝縮された風景が堪能できます。 春夏秋冬さまざまな変化に富んだ姿を見せてくれるので何度行っても満足できる庭園です。

☆☆☆☆☆

 

2013年1月23日水曜日

備中松山城

天守閣のある城としてはもっとも標高が高い430mという高所に建てられた山城です 天守閣は復元とのことですが、石垣などの遺構も綺麗に残っています。また、天守閣は天然の岩の上に建てられておりなかなかの迫力です。 駐車場もありますし観光地的な感じですが、駐車場から天守閣まではなかなかの山道で、ハイキングといった感じです。ただ、見晴らしもよく登る価値は十分にあると思います。

☆☆☆☆

 

2013年1月21日月曜日

NHK大河ドラマ 「八重の桜(前半)」

HNK大河ドラマ「八重の桜」
 会津藩出身の 山本八重を綾瀬はるかが演じます。前半は兄の山本覚馬(西島秀俊)の活躍のついでに八重の成長が描かれているといった印象はありますが、兄の活躍の場、京都で幕末という時代が成熟されていくようすがよく描かれております。また、その空気が八重の居る会津には届いていないという様子も見て取れて面白いです。
 とりあえず、戊辰戦争までは会津がいかにひどい目にあったかということが淡々と描かれている印象ですが、やはり上に立つ殿様が一番悪いのでしょう。上に立つものは、自分の誇りと家臣・領民の命・生活とを天秤に架け政治的判断をすべきであると思いますが、ちょっと自分の誇りにウエイトを置き、家臣・領民は置き去りにされた印象はぬぐいきれません。それにしても、会津は貧乏くじ引かされてますよ。


週刊 日本の城

週刊 日本の城」 デアゴスティーニ・ジャパン

日本の城をCG、縄張り、周辺の観光紹介などいろいろな項目で説明されています。創刊号を購入しましたが、1つの城を紹介しているのではなく各地域の城をばらばらに紹介しています。
毎週数種類の城を紹介し、徐々に揃っていくというシステムです。
なるほど、これでは気に入った城をそろえるだけで何冊か購入する必要がありよく考えられていますね。
私も毎週はきついので気に入った週だけ購入予定です。



2012年12月24日月曜日

「へうげもの」(1)~(9) 山田芳裕 著

へうげもの」 山田芳裕 著

 信長、秀吉、家康に仕えた戦国武将?古田織部の話、茶の湯や茶器などの美に惹かれつつ戦国の世を生き抜いていく。そして、巨人千利休に師事し、そこからわび数寄に目覚め「わび」さらには自信の数寄の境地を切り開いていく。前半は千利休の自害という節目である意味完結していると思います。
 ストーリーとしては、戦国時代の常識を逸脱するとっぴな解釈でとんでもない展開が常識なれした身にはとても面白かったです。ありえないと思いつつも妙に説得力のある性格付け、画力でへうげものワールドに引き込まれてしまいます。また、茶の湯、茶器、わび数寄などいままでよく分からなかった価値観を自然と理解することができ、戦国時代を文化面という視点からも楽しめるようになりました。

2012年11月14日水曜日

「三国志」 北方謙三 著

三国志」 北方謙三 著

三国志の小説は多々ありますが、人物描写のリアルさ、特に心の内面描写が非常に現実味があり現代に生きた人物を見てきて書いたようでもある点で非常に面白い。また、武将の能力も非現実的な怪物じみた強さではなく自己及び兵を鍛え上げる努力の上になりたった現実的な力として描かれているところも、現実身を増幅させてよかった。
ストーリーも基本的に三国志のストーリーを忠実に描いている一方で、それぞれの行動の理由付けが心理面から詳細に描かれており、いままで読んだ三国志の小説では説明できていなかった唐突な行動や現象を見事に描いる点で読んでいて関心させられた。そういった点では、三国志のストーリーを知っている人でも違ったまた違った楽しみ方ができると言う点でお勧めできる小説です。

2011年10月10日月曜日

「播磨灘物語」 司馬遼太郎 著

播磨灘物語」司馬遼太郎 著

戦国時代の武将、黒田官兵衛の物語。秀吉の軍師として竹中半兵衛と並び称される人物であるが、半兵衛よりも長生きした点とわずかに灰汁の強い性格(二人とも無欲なほうではあるが)であるため、より人間らしく個人的には黒田官兵衛のほうが好きである。さすがに戦国時代を生き抜いただけあり、人生は波乱に満ちており、また抜け目なさもあるが、晩年になってもなお天下を狙っていたところなどが、無欲と野望が混在した面白い人物像に描かれており、その辺の性格設定が非常に面白いと感じた。

2010年12月19日日曜日

小倉城(福岡県北九州市)

小倉城(福岡県北九州市)
元々は関門海峡に接して建っていたようですが、現在では街の中心にあるようにしか見えずその面影はありません。ただ、堀や石垣は綺麗に残っており、全体の規模や天守閣(再建されたものですが)は見応えがあります。関門海峡に面していた当時は海から見れば壮観であり、関門海峡の武力的な押さえとしては非常に有効であったと思われます。