2014年1月6日月曜日
映画 「のぼうの城」
和田竜 原作の小説を映画化したもの。でくのぼうを略してのぼう様と領民から慕われていた成田長親率いる500人(領民合わせて3000人)が2万人の石田三成率いる天下の豊臣秀吉軍相手にろう城し、一歩も引かず防戦するというお話。
テンポ良くコミカルタッチに話が進むので歴史好きでなくても笑いもあり迫力シーンもあり満足できる仕上がりです。しかしながら、城や戦場のシーンなどリアルで奥行き深い描写は歴史ファンには見応えがあり、満足度は高いと思います。
個人的には、堅城=急峻な山城、石垣の平城というイメージがありましたが、その先入観を払拭してくれる水に浮かぶ土の平城が印象的でした。「忍の浮き城」と後世に呼ばれるだけの堅城ぶりを描写できていたと思います。
のぼうの城
☆☆☆☆
2013年6月11日火曜日
「楽毅」 宮城谷昌光 著
中国戦国時代の武将。滅び行く中山国で忠義を尽くすも亡国の憂き目にあう。しかし、流浪の将であった楽毅を燕の昭王に破格の待遇で迎え、楽毅もその期待に応え小国の燕で大国の斉を滅亡寸前まで追い込んでいく。
三国志の諸葛亮が尊敬した人物であり、諸葛亮が劉備に「息子が暗愚であれば、諸葛亮に蜀を継いで欲しい」と遺言されたように、楽毅も占領した斉の王に昭王から推戴される。楽毅も諸葛亮も固辞して受けなかったが、諸葛亮は蜀を託されるのではなく、楽毅と同様に大国である魏を滅ぼし魏の王に推戴されるのを固辞する姿を理想としていたかも知れませんね。
あと、前半は中山国を滅ぼした趙の武霊王を中心に話が進み楽毅はやや影が薄くなる部分もありますが、あまりスポットライトが当たることのない武霊王を重点的に描かれていてなかなか面白かったです。
2013年5月9日木曜日
美作 津山城
岡山県津山市の津山盆地中央に建つ平山城。
天守閣は再建されていませんが、石垣などの遺構は比較的良く残っています。天守閣跡の石垣も綺麗に残っており天守閣の大きさがうかがい知れます。また、天守閣側に立つ備中櫓は再建されており、中を見学することができます。
天守閣跡の石垣からは津山盆地が見渡せ、遠くから
津山城
を見ると3段、4段と積みあがった城壁は見るからに堅牢そうです。在りし日の津山城の写真を見ると壮大さに驚かされます。
☆☆☆☆
2013年4月19日金曜日
「香乱記」 宮城谷昌光 著
「
香乱記
」 宮城谷昌光 著
戦国の六国が滅ぼされた秦の時代、旧斉の王族の流れを汲む田横が主人公。始皇帝死後の動乱の中、再興した斉の将軍として王を支え、動乱を勝ち抜いた項羽と劉邦といった勢力に簡単には迎合せず、小さい勢力ながら義のある国家を目指し奮闘していくというのが本筋です。
率直な感想としては田横という人物と斉という国家のあり方というのは理想として理解はできるのですが、あまりにも出来過ぎた人格・能力のため、返って現実感に乏しく歴史上の人物というより空想上の国の人物のような印象をもってしまいます。歴史上の注目されていない人物に脚光を当てるのは、今までと違う視点で眺めることができ、歴史の見方が2次元から3次元に広がるような自分の中でその時代に深みを持たせることができるので基本的には好きなのですが、現実感に乏しい主人公の印象で歴史観もぼやけてしまい面白さも半減です。話しも全体的に間延びした印象もあり、ちょっと残念な作品でした。
2013年3月21日木曜日
「晏子」 宮城谷昌光 著
「
晏子
」 宮城谷昌光 著
春秋時代に斉の宰相となり晏子と尊称された晏嬰とその父 晏弱の2代にわたる物語で、前半は晏弱中心で、後半が晏嬰の話です。
父晏弱の時代に晏氏の勢力が微小で子の晏嬰が宰相になれること自体が不思議でしたが、最後まで読んでみると納得できました。晏嬰が宰相になり得たのは、まず民、社稷を第一に考え私心なく行動するという信念を身の危険を顧みず貫き通したことで人々の信頼・尊敬を得たことが大きいとは思います。ただ、春秋末期という時代背景も見逃せません。春秋末期は、君主の権威(神秘性)が低下し臣下の権力が増していく途上であり、晏嬰が使えた3人の君主たちも臣下の力を抑えることに四苦八苦していました。君主にとっては晏嬰も例外ではなく辛辣な諫言をされた場合にも感情で晏嬰を罰することができなたったのは絶対的な権力者ではなくなっている証でもあり、最終的に宰相に抜擢したのも人々に人気があり野心の少ない晏嬰を宰相にすることで保身を図る意味も大きかったと思います。「晏子」ではその辺の時代の空気も読み取れるので春秋時代を知るという意味でも興味深く楽しめました。
2013年3月1日金曜日
「風林火山」 井上靖 著
「
風林火山
」 井上靖 著
戦国武将 武田信玄の軍師として活躍した山本勘助を主人公とした物語。基本的には武田信玄に仕官して
川中島決戦
までを描いています。NHK大河ドラマの原作でもあります。
もともと山本勘助という人物の実在自体が疑問視されており、実在したとしてもほとんどのエピソードが伝説の類でしかありません。ただ、本作ではそのことを逆手にとって自由な山本勘助像、エピソードを作り出しています。自由といっても武田信玄をはじめとする歴史的事象に関しては忠実に描いており、軍略的な駆け引き描写もされています。ただ、やはり話の中心は勘助と由布姫であり、 勘助の由布姫への愛情・恋心がひときわ純粋に見えて軍師を主人公にしているとは思えない清清しいストーリーが印象的です。
2013年2月23日土曜日
「楚漢名臣列伝」 宮城谷昌光 著
「
楚漢名臣列伝
」 宮城谷昌光 著
秦末からの
楚漢戦争
に活躍した人物を取り上げた短編集です。それぞれバラバラに人物を紹介しているようで、1冊を前から順番に読んでいくと秦の滅亡から漢が興り基礎を固めるまでの大枠が理解できるよう書かれています。ただ、
項羽と劉邦
に関する知識もなく読むのは少し難しいかもしれません。
特に楚漢の両陣営に属していない人物というのはあまり取り上げられないばかりか、歴史の事実は勝者側からの視点で書かれた書物が圧倒的に多く、敗者視点の事跡は歪められたり小さく描かれ埋没していしまいます。ただ、陳余や田横の人物伝を読むと、事跡の断片から時代の流れに逆行しているとは分かっていても己の信じたものを貫いた人物を掘り出し、ここまでイメージを覆した筆者の視点に驚かされました。美化しすぎている部分もあるでしょうが、歴史的な人物の真の評価は難しいもので、新たな視点が増えるという意味で新鮮です。
2013年1月26日土曜日
備中 岡山城
小高い丘に作られた平山城。黒く隣国の
姫路城
とは対照的です。 旭川の対岸にある
後楽園
からの眺めは最高です。ただ、天守閣は鉄筋コンクリートで再建されたものでちょっと興ざめです。石垣などは昔からのものが残っているのでそれなりに見所はありますが、天守閣は遠くから眺めるのがいいですね。天守閣には登ってないですが、眺めはよさそうです。
☆☆
2013年1月25日金曜日
岡山 後楽園
入り口からすぐの景色は、後ろに
岡山城
がそびえ雄大さに圧倒されます。そのまま庭園内を歩いていくと小川、池、丘などさまざまな変化に富んだ景色で目を楽しませてくれます。 さらに奥に入っていくと田んぼ、山間、竹林など第一印象の雄大さとは打って変わって日本的な繊細さが凝縮された風景が堪能できます。
春夏秋冬
さまざまな変化に富んだ姿を見せてくれるので何度行っても満足できる庭園です。
☆☆☆☆☆
2013年1月23日水曜日
備中松山城
天守閣
のある城としてはもっとも標高が高い430mという高所に建てられた
山城
です 天守閣は復元とのことですが、石垣などの
遺構
も綺麗に残っています。また、天守閣は天然の岩の上に建てられておりなかなかの迫力です。 駐車場もありますし観光地的な感じですが、駐車場から天守閣まではなかなかの山道で、ハイキングといった感じです。ただ、見晴らしもよく登る価値は十分にあると思います。
☆☆☆☆
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